日本で広く浸透しているセックスの体位は、その数数十種類も存在すると言われています。
しかもそれぞれ日本人らしい感性で作られた名前が付いていたりして、江戸時代などにはその体位すべてを描いた絵も作られたりなどしたようです。
このように男女のまぐあい一つでもさまざまな方法にこだわった日本人は、海外の人が今でも言うように、まさにエロ大国の名にふさわしいと言えるかもしれません。
そしてそれら数多くある体位の中でも、異性の股を大きく開くかたちの体位はとても種類が多くて人気があります。
これらの体位は一見すると女性の体が壊れてしまいそうなほどに無理のある体勢で行われているものも多く、いかに男女共に訓練を続けなければ実現自体が難しいかよくわかるものです。
特に女性はM字開脚と呼ばれる、大きく股を開いて性器を露出する体勢を、より自然に無理なく素早くできるようになることが必要です。
もしも大股を開くだけでも無理があるくらいに身体が固いと、最悪の場合は簡単な緊縛プレイをしているだけで体の一部がつってしまったり、妙な痛みを感じたりしてしまうものです。
このようなことが起こらないように体をより柔らかく、さまざまな体位のセックスに対応できる状態にするためにこそ、半強制的にM字開脚に身体を慣れさせる縛り方をマスターすることがおすすめです。
そこでここではM字開脚を長時間行っていても無駄な痛みが感じられない、上手い女性の下半身の縛り方を解説していきましょう。
緊縛の基本は縄と縛り方
SM初心者がやってしまいがちな悪い緊縛方法の中には、たとえば縄の選定自体を間違えてしまったり、縄を縛る場所が体にとって悪い部位になってしまう、といったことがあります。
まず緊縛を行う上での縄の選定はとても重要であり、特にこの時に表面処理が荒いものを持ってしまうと、プロのものと比べて肌に負担がかかりやすくなってしまいます。
緊縛を行う場合はその縛り方がいかに体に負荷をあまり与えないようにしていても、縄が劣悪だと、場合によっては縛られた部分にチクチクとした痛みを感じられる場合があります。
また、ひどい質の縄だと最悪の場合緊縛中に解けたり切れてしまったりするもので、そういったホームセンターで売られているような市販の質が低い縄はあまり使わないようにすることが大切です。
そしてできれば緊縛を行う際の縄は、SM調教のため専用に作られたものを使うことがおすすめです。
SM調教専用に作られた縄というのは、表面にしっかりと蝋を塗り込ませてあることでとても滑りの良い感触を持っていて、縛られている側に不快な感触を与えることが少ないものです。
しかも製品によっては縄の色を多数取り揃えているものも多く、自分好みの色やマゾ奴隷のイメージに合うものを選んで上手く利用していくことがおすすめです。
そして緊縛を行う場合には縛りに使う縄の質だけでなく、縛りを入れる場所がとても重要になってくるものです。
たとえば縄を血管が多く通っている脇や脚の付け根で縛る行為は、血液だけでなく何らかの神経を圧迫してしまう危険性があるものです。
人の神経は一度損傷を受けてしまうと長く長く時間が経たないうちは鈍い痛みなどを縛られた方に与えてしまいます。
このような事故を避けるためには、まず緊縛をする上で基本的に縄を配置してはいけない部位というのを把握しておく必要があるでしょう。
特に誰でも分かりやすいものであれば、首の部分や腋の部分、そして股の間などは血液が生まれながらに集中している部分なので、こういった部位には原則縄をかけないように気を付けなければならないでしょう。
基本的には全身の体重をかけるような緊縛方法でなければ緊縛を行っても特に大きな怪我や障害は起きにくいとは思いますが、縄をかける部位についてはよくよく注意しておく必要があるでしょう。
基本を知ればM字も簡単
ここまでに書いたような基本的な緊縛の注意点を理解していれば、あとはM字開脚のための縛りも自然と理解しやすくなると思います。
とにかく最後は股が開いて足が閉じにくく、それでいながら痛みや痺れを感じない部位に縄を通して固定すればいいのです。
いわゆる後ろ手縛りと呼ばれる縛りに、足を半強制的に開かせるような構造の縛りをかけ合わせれば、自然とそのような縛りができるということを覚えておくといいでしょう。
意外とやってみると簡単なM字開脚の縛り方は、さまざまなセックスの体位を楽しんだり、本格的な緊縛プレイを楽しむためにも、安全第一で一度実際に試してみてほしいと思います。