女王様に
ハイヒールで踏みつけられる。
お尻で顔を押しつぶされる。
マットのように足を置かれる。
椅子や座布団のように扱われる。
チン踏みされる。
乳首をヒールでつぶされる。
普通はこんなことをされたら「コノヤロー」と怒ることでしょう。
これはマゾ男性だからそんなことをされても喜ぶんでしょ?と言う人もいますが、ちょっと違います。
その行為自体好きな人はとことん好きですが、自分の好きな女王様に踏みつけられてこそ気持ちいいと感じるのです。誰でもいい、どんな女王様でも良いわけではありません。
SMは相手とのフィーリングが大事になってきますから、初めて会った時の印象、その後会話を重ねていっての意思疎通、重ねていくごとに通じ合っていける相性、女性的に尊敬・崇拝できるかという事柄すべてが揃って、そんな方から無茶苦茶にされたときに“気持ちいい”と感じるのです。
中にはお前はマゾなんだからといきなり痛めつけるようなことをしてきたり、M男性をATMとして使おうとしたり、ストレス発散道具としての奴隷を見つけようとするなど不届きな女性も中にはいます。
プレイでのM男性は人間最下層の女王様の奴隷ですが、付き合い自体は対等なはずです。一方的に暴力し放題の奴隷ではありません。
M女でも一方的な性処理道具として見ているS男性もいるようですが、SMは容認された暴力ではないことを頭においてほしいです。
さて、「踏みつけられる」と一口に言っても、人の好みによってどう踏みつけられたいかが違います。
お尻で踏みつけられて椅子のように扱われるのが好きなM男性もいれば、ハイヒールのかかとでグリグリえぐるように踏みつけられるのが好きなM男性。ストッキングが好きでそのつま先の匂いを嗅ぎながら顔面を踏まれたいM男性など「踏む」だけでもそれぞれこだわりや好きな部分が細かくわかれています。
そしてその好きなものに触れている瞬間が最高に幸せで、どうにもならないくらいに好きで、どんな目に合っても許せるという気持ちになるのです。
これは本当にそれが好きじゃないとわからないことで、人にはなかなか理解されない部分でもあります。
理解されにくいですが、同じ性癖を持つ人もちゃんといて気持ちをわかってくれたり、それが自分の好きな女王様だったりすると、どんな無理難題もクリアしてみせようと考えます。
不思議なことに、好きな対象がわがままであればあるほど愛おしく見えてくるのは好きの最高潮だと思います。
そこまでに関係性が深くなるには時間がかかるので数回、数週間ではそこまでの感情には至りません。せいぜい好きなプレイが出来る気の合う人止まりです。
それをじっくり時間をかけて相手を見て、相手にも自分を理解してもらってようやく完成します。
踏みつけの罵倒で勃起するなんて体の反応は情けないものですが、精神面では普段の日常生活では味わうことができないくらいの満足感でいっぱいです。
こういった満足感・幸福感が忘れられなくて深い関係で結ばれたSMパートナーとは離れられないのです。
普通の男女の関係とはちょっと違う特殊な関係。これを求めるならやっぱり特殊な場所じゃないとSMという世界を理解してもらうところから始めなければいけなので途中で心が折れてしまう人もいます。
ですから、もとからSM好きで自分とのフィーリングがピンと来た人がいたらその人を大切にしていきたいですね。
愛情が持てれば、ちょっとやそっとの考えの不一致やイラつきは一時的なもので過ごすことができます。
パートナー探しは本当に重要です。